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新型コロナウイルスの影響における外国人の在留資格・ビザ申請はどうなる?<後編>

皆さん、亀井先生へのインタビュー<前編>を読んで頂きありがとうございます。ぜひ下のコメント欄でご感想を聞かせてください。また、在留資格やビザに関して亀井先生に質問したい方は、なんでも構いませんので、ぜひ一度、亀井先生の事務所ホームページを確認して、連絡してみてください。すごく正直で親切な方で、きっとあなたの悩みに対応してくれると思います。

以下はインタビュー後半の内容になります。行政書士は一体どんな仕事をしているのか、外国人の在留資格やビザ全般はもちろん、実にはそれだけでなく、他にも行政書士さんに任せることが意外と多いです。またもともと弁護士の研究と勉強をされた亀井先生は、弁護士に対して一般の方によく勘違いされたこととは?最後に、亀井先生にとって行政書士の仕事の楽しさとは?等々、後編をぜひお読み頂き楽しんでください。では、よろしくお願いします。


Contents

行政書士の仕事とは?

李:続いて、行政書士の仕事についてお伺いしたいと思います。例えば、亀井先生は外国人の就労ビザ、結婚ビザ、経営管理や永住ビザなど、外国人の在留資格全般に関する手続きを専門的にされていますね。実際には、行政書士ができる仕事はいっぱいあるんですね。私はそれについて、少しわかるんですが、詳しくは知りません。

多分、多くの外国人のみなさんも行政書士の仕事について、よく理解できていないと思いますよ。先生、そもそも行政書士の仕事はどんな仕事でしょうか。外国人の目線から、どんなことであれば、行政書士に任せば良いのか、ビザ関係はもちろんだけど、他にはいっぱいあると思います。その辺について具体的に説明して頂きますか?

亀井:はい、まずイメージとしてわかって頂きたいのは、どの社会でも外国であっても、弁護士は知っていると思います、で、弁護士のできる業務から、争い事、要するに揉めていることなどを除いた部分が、基本的に行政書士の対応ということになりますね。ですから、基本的には相談から、あとは行政側とのやりとり、役所ですね。

李:うん、これは理解しやすいですね。「行政」という漢字の意味から理解していくと、政府関係部署、各役所の関係手続き、関係書類の作成など、そういう幅広い仕事になるんですね。

亀井:そうですね。できることは、行政側とのやりとりで、書類を作ってですね、こういうふうな商売をしたいので、許可をくださいとか、そういうふうな手続き。

あとは、基本的に僕は大きく3つあると思っています。①一つは行政とのやり取りですね。後は②ご家族に関することですね。例えば、遺言書ってわかりますかね。自分が死んだらこうしたいとか、つまり、ファミリーのことですよね。あとは③、外国人一般ですね。大体大きくこの3分野、行政書士がやっていることが多いですね。

李:はい、わかりました。行政側とのやり取りはまず一つ、あとは遺言書など家族のことに関する手続き、あとは外国人向けの関連手続きですね。

行政書士:はい、そういう感じになりますね。まあ、基本的には、まず日本における手続きのすべてがまずできるということを前提に、その中で、この分野は専門の方がしてくださいというもの以外のものになりますので。例えば、税理士って知っていますよね。税金については税理士さんとか、会社の雇用関係については社会保険労務士さんとか、あとは司法書士さんとか、この分にはこの専門の方が出してくださいということ以外のことがすべてできるんです。

李:はい、これでわかりました。あとは、もう一つ先生にお聞きしたいのは、日本では「〜〜事務所」というのがよく見られますが、それは株式会社の形でやっているんですか?

亀井:まず、個人事務所は個人でやっている場合がありますけど、一人で法人でも作れるので、大きな違いというのは、個人事務所は、運営している人が死んだらそこで終わるんですね。法人の場合は、法人は死にませんから、法人の経営者が死んでも、法人が生き続けることができるということですね。

行政書士事務所の選別方法

李:はい、わかりました。もう一つ先生にお聞きしたいのは、インターネットでいっぱい行政書士事務所の情報があるので、外国人の我々にとって、どうやって分別し選ぶのでしょうか

亀井:選べないというのは、語学の問題もあるんですが、

李:語学の問題以外に、その問題をまず置いといて、どこをみて、どう判断すればよいですかね。

亀井:ホームページがいっぱいあるんじゃないですか。今の世の中では、おかねをつかえば、真似すれば、いくらでもできるんですよ。ですから、ホームページでまず確認をして、あとは自分の問題を、メールでも電話でも質問することですね。ホームページだけをみてですね、その方が書いたものなのか、コピペで貼ったものなのか、そのところはわからいですね。だから、まず相談してみて、聞いて、明確に答えてくれる、もしわからなければ改めて返答してくれるなど、、

李:やはり、相談しないと判断しにくいですね。

亀井:はい、そうですね。きっかけとしてはホームページになったりと思いますけれども、実際に相談してみて、聞いてみてですね、やっぱりこの仕事というのは、人と人との仕事なので、合わないというのはやはりあるんですね。電話してみて、やっぱりなんか違うなあと思う方もいると思います。

李:そうですね。やはり、先ほど先生がおっしゃったように、行政書士の仕事範囲が広いので、広ければ広いほどそれぞれの強みというのがあるんじゃないかなと思います。

李:また、例えば福岡の人は福岡の行政書士さんに相談して良いですね。

亀井:基本的には、福岡に来られるのであれば、原則は資格のある方に連絡したほうが良いかと思いますが、またケースによってはですね。例えば僕は今福岡なんですけれども、九州全般ですね、今週もずっと沖縄の方とやり取りをさせてもらったんです。まあ、離れていても、できる仕事もありますので、福岡であれば、福岡の方にされたほうがいいし、もし自分の近くにいい方がなさそうだなというのであれば、場所が離れていてもお話を聞いても良いかもしれませんね。

よく勘違いされている弁護士の勉強とは

李:はい、わかりました。ちなみに、私は先生のホームページをみました。いっぱい詳しく書いていますね。

亀井:そう、いっぱい書いていますね。

李:積極的に情報発信していますね。感心しました。やはり先生は書くことが好きでしょうか。

亀井:そうですね。僕は行政書士になる前の話になるんですけれども、僕はずっと弁護士の勉強をしていたんですよ。

李:そうですね。福岡大学のほうですね。

亀井:はい。弁護士の勉強は、皆よく勘違いをされているんですが、法律を覚えることが勉強だというふうに一般の方に勘違いをしているんですけど、法律の条文とか知っている弁護士があまりいなくて、法律がなぜこの法律があるのかとか、あとは、裁判所はこういう事件に対してこういうふうな判断をしたということを、まあ、裁判所の判決などを研究したり勉強するのがメインですね。

弁護士の試験があるんですけども、それはマークシートとか、選択肢を選ぶものではなくて、白紙の紙をもらんですよ。問題と白紙の紙をもらって、ひたすら書くんですね。A4サイズの用紙、8枚くらい渡されますよ。要は、文章を書けないと、そもそも弁護士になれないですね。多分そういう経験があるから、文章を書けると思いますよね。

行政書士の仕事の楽しさ

李:すごいですね。次にラスト一問になります。先生にとって行政書士の仕事の楽しさはどこでしょうか。

亀井:僕は、外国人関係をほとんどやらせていただいているんですので、基本的には外国人の方と入国管理局の間にこう仕事しているわけですけど、ご存知のように、申請する場合に、文章を書いて説明することが多いんじゃないんですか。それはやはり、外国人のみなさんは人によって違うので、それに対してケースバイケースで対応して仕事していく。こういうふうに同じ仕事がないというところは、私にとって面白いですね。

李:はい、ありがとうございます。先生のホームページを見て、本当に外国人の方が多いんですね。中国人、韓国人、ベトナム人、イギリス人、アメリカ人、イタリア人等々、みんなそれぞれ違う背景を持っていますので、それぞれ接触して面白い仕事ですよね。今日はインタビューを受けて頂きましてありがとうございました。今後、何かお手伝いするところがあればぜひご連絡ください。

亀井:はい、こちらこそありがとうございます。

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