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林伝祥の起業物語と彼の目標哲学 <後編>

時には、あなたは1つのことに集中している場合、他のものとの関係に特別な注意を払う必要があります。私にとって、修士の間、起業したいと熱に思い、一生懸命働いていた時、研究の山が私を悩ましました。博士の間に、本気に研究に没頭したいと思いますが、毎日たくさんの仕事に追いかけられます。これは非常に悪いサイクルだと私は確信しています。苦しんでいるが、良い治療法がありません。

林さんは、会社を設立したときも、起業と学業を一時的に同時並行しました。大学後半の学費を賄うのに十分な奨学金をもらったとき、彼は自分自身を再評価し、足元の道を考えるのに十分な時間とエネルギーを費やしました。これは、彼が構築した良い起業家環境だと思います。会社のスタートアップ期の困難に直面したとき、落ち着いて対応できたのは、彼が業界の動きを常に調査・分析することと関係しています。今、彼が設立したドラッグストアBECKは、日本化粧品ブランドの80%がその代理権を取ることができ、これは彼の起業家精神、人格の魅力と大いに関係していると思います。また、これらは彼が日本に来る前に、少なくとも十数年前に彼を知っていた時から貫かれたものです。(文:李博)

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林伝祥の起業物語と彼の目標哲学 <后篇>

取材者:李博  | 取材時間:2020.4.24

李: 九産大商科に入学してからの経歴について話しましょう。

林:九産大に入った時まだ起業するつもりはなかったです。アルバイトを続けて、体の調子が悪くなってしまいました。そして、何のために日本に来たのかを繰り返し考えました。元会社のため業務開拓をしなくて、一日中ここで皿洗いばかりをして、日本に来たのは皿洗いのためですか?私はもう日本の皿洗い業界をよく分かりました。これ以上続きません。

しかし、それを言っても日本でのアルバイト経験は、私の心を鍛えました。非現実的なもとめとメンツに対して新たな認識ができました。世間体を気にするというのは、自分の心理が祟っているからです。メンツは他の誰かくれるものではなく、自分で稼いだものであるべきだと思いました。前にもこの言葉がどこかで知っていたが、自分の身で体験したことがないです。 

それから大学2年になると、その時はちゃんと勉強して奨学金をもらって、ちょうど大学後半の授業料と相殺できて、やっとこれからやることを集中的に吟味する時間と精力がありました。私の友達の一人はちょうど国内でプラスチックリサイクルのビジネスをしていて、日本から輸入します。このように、私は彼のために日本にあちこち回りました。一年ぐらい経た時、この業界が今後長く続ける価値があるかどうかを考えました。多くの資料を調べ、これは夕日産業だと判断して、勝ち目がないです。後で友達に私の考えを話しました。その時、彼はわざわざ日本に投資しにくるとのつもりでしたが、すぐ止めようと私は勧めました。

この仕事が終わったら、また自分の目標を考え始めました。あと一年で卒業します。卒業後、日本で仕事を見つけたらいいですが、見つけられなかったらどうすればいいですか?この時はもう日本に五年ぐらいいましたよ。日本という国についてよく知るようになりました。日本の政策体制が公平で、医療や福祉などもいいから、日本が好きです。ついに私は大きな決断をしました。日本で身分を取って、絶対に帰国しません。 

では、仕事を探すことと自分で起業すること、道はこの二つしかないです。自分の性格と状況を分析しました。仕事を探すなら、大学を卒業するともう33歳で、もう若くないし、仕事探しは難しいのではと思いました。そして、性格のせいもあり、自由な働く環境が欲しくて、人の下で働きたくないです。国内で働いた時、社長との関係がとても良かったので、ストレスはかなり少なかったです。じゃ、道がただ一つだけ残っています。創業です。

もし起業したいなら、何をしますか。何が私に似合うのですか。多くの人は中華屋さんを経営することにしましたが、私はやりたくないです。人とコミュニケーションをとることが上手だし、商売や貿易が好きで、しかも貿易というのは元金があまりいらないですね。それで、大体の方向は決まったので、具体的に何をするかについて考えました。

その時、「代購」という業界は徐々に始まったので、これは一つのチャンスだと思いました。今後この業界はどうなっていくかはまだわからないですが、すぐにやることができるし、収入も保証できるし、現段階の私に一番適していると思いました。それで、大学三年生の後期で、会社の設立に着手しました。大学四年生の時、必要な単位を全部取りましたから、仕事に多くの時間を置くことができました。その時、好景気の波に乗りました。会社を設立した頃、個人ビジネスとしてやっている人が多かったんで、福岡において外国人で、この業界に会社法人として進出私は二社目でした。しかし、実体ドラックストア店舗の形式でやっているのは私が最初です。

当時中国国内が日本の薬用化粧品へのニーズが非常に強く、集客のことは心配しなく、お客が私を見つけてくれたのはほとんどです。この点は起業初期に非常に助かり、売り上げのことに全然心配しませんでした。でも、この時期に難関もありました。

難しいのは売ることではなく、買うことで、仕入れることです。日本という国は独特です。メーカーのところにお金を持って商品を取りに行くと、売ってくれないのよ。特に花王、資生堂のような大きいメーカーから直接入荷できません。長年連携しているエージェントがあり、基本的に新しい販売代理業者は募集していないです。例えば、デパートの中の薬用化粧品のブランドのほとんどは、元々のスーパーエージェントは次々と出店しているもので、新しい契約代理店が出したものではありません。

李:今もそういう状況でしょうか?

林:まあ、今も同じです。

李:彼らは何を心配していますか?自分の商品を売ってくれる人がいれば良いことではないでしょうか。

林:新たに立てた企業は倒産する可能性が高い、もし倒産した場合、一つ、商品が回収されにくい、第二に、せっかく長年育てきたブランドに影響を与えるのではと心配しているからです。だから、日本では新会社は3年以内に大企業との協力を拡大するのは困難です。日本の中小企業の破綻率は高く、3年も存続できれば、基本的には生き残れる。だから、起業初期に悩んでいたことは商品を売ることではなく、仕入れることです。最初は、ほぼ全てのエネルギーをそちらに注ぎました。私は短期的な利益はいらず、長期的な発展を求めるので、きちんとこのことをやらなければなりません

李:今の状況はどうですか。大きいブランドからの仕入れはもう決めましたか?

林:資生堂を除き、ほかのブランドのほとんどは決めました。ドラックストアの商品って、80%のものは、直接メーカーから仕入れることができます。また、各ドラックストアは自分のブランドで生産しているものは仕入れできません。それは、自分のドラックストアでしか売っていない商品です。

李:疑問は一つあります。こんなに多くの製品の種類はどうやって覚えたんですか?

林:そうですね。最初はこれらの商品のことがわからなくて、しかも男だし、化粧品について全然詳しくないです。実際には、入荷したいものを入荷するわけではなく、メーカーは自分のブランド商品の中、複数種類を組み合わせて届くんです。届いた商品を繰り返して整理することでだんだん詳しく知りました。 

李:仕入れした商品が売れないならどうしますか。

林:何とかして商品を売らなければなりません。売れないのは自分のせい、そして売れないものは返すことなく、自分のものになります。メーカーが優位に立つ業界なので、ほかのエージェントはみんな売れるので、もし私の商品を売りたいなら、配られたものを売ってくださいと言われます。つまり、売れないのは代理販売店の能力を持っていないということになります。

李:じゃ、どうしても売れない商品がありますよね。つまりずっと売り切れない商品もありますでしょうね。

林:はい、そうです。

李:スタートアップ時期の困難について少し話したいと思います。会社を設立手続きの際に何か困難ありましたか。

林:あまりないですね。私は2年生の時に会社を開くことを考え始めましたので、福岡は、毎月1日か2日、アクロスのところで行政書士等の専門者との無料相談がありますので、その時から少しずつ聞いて手続きのことは問題ありませんでした。それに、私はずっと、どの事業をやるかを思考したので、考えができた時、もう自分は何をやるかという目標を決めましたので、行政書士さんとの相談はスムーズでした。

李:経営ビザの変更手続きも、行政書士にお任せしたんですか。

林:はい、全部行政書士さんに頼みました。その行政書士さんは見事に私の手続きを完成しました。その後、私たちは友達になって、ずっと連絡をしています。今、私とその行政書士と一緒に、日本で起業したいが、何をすべきかわからない人を支援します。彼らと協力して、このようなサービスも提供しています。

李:税理士は?

林:会社を設立したら、多くの税理士事務所から葉書が届きます。しかし、私は手伝ってくれた行政書士に紹介してもらって、今の税理士さんに繋がって今でも契約しております。

李:今後の目標について話して頂きますか。

林:最初に店を始めたとき、私は自分の店をチェーン店にしたかったです。しかし、近年、私はこの業界について深く知り、心を変えました。チェーン化は良いですが、しかしそれは必ず良い利益になるのは限りません。私はこのマーケットを分析し、近年の化粧品店の発展と利益は、海外からの人々が日本で爆買い購入するのが原因でした。実際、日本の多くの化粧品チェーン店は赤字ですが、赤字にもかかわらず、その多くは事業を継続できます。例えば、ドラッグイレブン、九州JRが出資した店で、多くの税金を支払うのはもったいない、できるだけ自分のビジネスを成長させるほうが良いというのは九州JRの考えです。また、銀行からの融資もあるので、銀行や国は簡易にあなたの倒産を認めませんよ。

したがって、現段階では、私は既存のビジネスをしっかりと安定させ続け、盲目的に飛躍したり、他社と売上高の比較したりすることはしません。機会を探しながら、他の利益成長ポイントを探求します。

林伝祥氏や彼が創業した会社の詳細について、ドラッグストアBECKのHPを参照し、彼のWeChat: louis-lcx を友達追加してください。


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