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ビジネスアイデアを検証する最も簡単な方法

私は日本の大学院に進学希望の留学生に研究計画のアドバイスをし、それに関する学習支援の事業を行なっている。そういう事業ができたのは、大学院時代に研究の進め方が悟ったからである。今回のお話はその悟ったものからさらに悟ったものである。

Contents

スタートアップにおける悩み

本CLUBは、皆さんの起業活動に、特にスタートアップにフォーカスしている。では、皆さんへの質問で、スタートアップ時期に、皆さんは何を心配するのか?

  1. ビジネスのアイデアがあるのに、それがいけるかどうかはわからない。
  2. やりたいこと、商売したいものがあるのに、どこからやり始めるかはわからない。
  3. 時間も労力も金銭も、いっぱいかかった結果、もし事業が失敗すると、どうするか?
  4. ビジネスを始める初期投資用のお金がない。

あなたの悩みはきっと上記4つのなかにあるか、この4つの問題に深く関係している。

ここで、私が考案した、ビジネス特にスタートアップの成功法則を紹介する。これは、私が九大箱崎キャンパスの中央図書館で、会社の新規事業を考える際に閃いたものである。その瞬間、感動して、「研究」はありとあらゆる出来事に繋がっていると改めて感じていた。では、私が考え出したスタートアップの成功法則の雛形を説明していく。

仮説検証型ビジネス実験法とは

==ビジネス、特にスタートアップ、まさに仮説検証型研究と同じような構造を持っている。それは①関心領域、②商品ブレインストーミング、③有効かつ効率的なテストの実行、④結果の分析等々のプロセスに包括されている。==

ずっと前、Wechat で公開したことがあるけど、詳しく説明するのは初めてだ。まず仮説検証型研究とは、研究の一つの種類で、もちろんこれ以外の研究タイプもある。しかしビジネスの世界では、これはとても重要だと思う。

仮説検証型研究とは、例えば一つの社会現象にあなたは気づいたとする。その現象に繋がるいくつかの原因を、あなたは想定した。ただし、あなたが想定していたのは本当に原因となるのか。つまり、その因果関係をある方法で検証してみるというのは、仮説検証型研究の基本的なスタイルになる。検証の方法としては、データをどう入手するかと入手したデータをどう分析するかの2つに分けられる。

では、まずこれはビジネスにどう関係しているのかを説明する。ビジネスは、過程が重要だけれども、やはり結果が評価の全てだと思う。つまり、売上はいくら出したのか、その中、利益はどのくらい占めるのかということである。

ある宣伝行動が売上増につながったこともあるし、ある行動が顧客の離脱をもたらすこともある。ここまでは理解しやすいと思う。しかし、問題となるのは、結果がすでにあって、その後原因が特定できていても、どうしようもなくて、なんか遅い感じがしないのか。

で、ここでポイントになる。結果が出る前に、あなたのビッグアイデア(宣伝広告/ビジネス行動・・・)がいけるかどうかは実際には、最小限なコストを抑えて事前に試すことができるのよ。

コストを掛けずにビジネスアイデアを検証する方法

次には、前述したスタートアップ時期における4つの悩みを踏まえながら、具体例を挙げて説明する。

まず1つ目、「ビジネスのアイデアがあるのに、それが行けるかどうかは分からない」。これはまさに私が提唱した「ビジネス実験」がやるべきことだ。もし、あなたのBIGアイデアが事業を投資する前に、ある方法で検証できたらどう思うか。素晴らしいと思わないか。もし検証でOKであれば、スムーズに事業を始めたら良い。もし検証でダメであれば、アイデアかコンセプトなどを変えてもう一度実験に出せば良いという話である。

それに、実験の方法は、多くの場合、インターネットでできる。例えば、あなたは留学生で、卒業後日本で起業したいと思っている。あなたは中国の伝統文化にとても関心のある人で、それにあなたのアイデアは中国の伝統文化が集約される「凧」を日本に売りたいとする。

その場合、あなたはどこからやり始める?

  • 中国の凧業者に連絡して、仕入れを準備をする、
  • 同時に日本で会社を設立する手続きをする、
  • それで、日本アマゾンや楽天などでアカウントを開設し販売準備をする、

普通は、以上のステップになるよね。

このような始め方はマジ危ないと思う。うまく行けたら良いんだが、もし売れなかったら、大きな損になる。実は、賢いやり方がある。仕入れする前に、あなたのアイデアを日本で売れるかどうかをテストすることだ。

方法は、広告を出すことで潜在顧客の反応を測定する。もちろんネットで広告を出す。顧客の行動追跡ができるからだ。うまく実験するには、1つの広告はよくない、時には2つ、3つの広告の案を出して顧客の反応を見る。どのキャッチフレーズがもっと顧客の反応に繋げるのか、どの時間帯で広告を露出すれば一番効果があるのか、、、とにかく、ネットでたくさんの実験データを取れる。これらのデータはあなたのアイデアが売れるかどうかの判断素材になるのだ。

改めて強調しよう。商品が何もない状態でネットで仮販売をすることで、あなたのアイデアをテストする。しかも時間、労力、金銭、本来のやり方より100倍簡単だと思う。しかし、唯一欠けないのは、スタートアップに関する知識やスキルなのだ。

話を続けましょう。先ほどあなたの悩みの2つ目はなんだろう、「やりたいこと、商売したいものがあるのに、どこからやり始めるかは分からない」。すでに説明したように、あなたのアイデアが行けるかどうかのテストをするはず。テストする前に、絶対お金を投じては行けない。

続いて3つ目、「時間も労力も金銭も、いっぱいかかった結果、もし事業が失敗すると、どうするか」。もしうまくビジネス実験ができたら、この問題がそもそも成立しないと思う。

それに4つ目、「ビジネスを始める初期投資にどのくらいのお金が必要か」のお話で、実はコンテンツビジネス、また貿易や代理業など、多くの場合、元本があまりいらなくて、初期投資がほとんどない商売、世の中いっぱい存在している。ただ、その商売がいけるかどうかは、市場によって大きな差がある。それでも正しいビジネス実験法でやれば分かるものだと思う。

まとめ

私は「コンテンツ・クリエーティブ・ビジネスの専門家」を目指している。如何にあなたのビジネスをスタートアップ時期に飛躍させるかの理論研究と実践を行なっている。「仮説検証型ビジネス実験法」は決して限られた業界で適用することではなく、ほぼ全ての業界で、特にスタートアップ時期に絶対活用すべきものだと考えている。

今回、私は研究の進め方から悟った「仮説検証型ビジネス実験法」の一部をお話した。これから少しずつその全貌を描いていくつもりである。要は、事業を本気的に投資する前に、あなたのアイデアをネットで検証すべきだ。想像してみてください。あなたは新規事業をスタートしようとする際、もしあなたのアイデアをうまく検証する案を練ることができたら、あなたのビジネスの世界はどうなると思う?きっと今よりずっと楽で積極的で幸せで元気満々で前向きでいるだろう。(文:李博)

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